患者と交流 大切さ学ぶ 病院で看護体験音更、大谷高生徒8人
【音更】「看護の日」の12日、音更高校と帯広大谷高校の生徒8人が音更病院(守屋至院長)で看護体験に臨んだ。
「看護週間」(今年は7~13日)に合わせ、看護の心を理解してもらおうと、道看護協会十勝支部が管内の医療・介護施設で実施している「ふれあい看護体験」の一環。
生徒たちは血圧測定や聴診器などの使用方法に続き、車いすの操作や乗車を体験した。
指導に当たった石井久美看護師の「車いすを操作する際は、声を掛けることが乗る人の安心につながる。相手の気持ちを第一に考えて」という言葉に、大きくうなずいていた。
入院中の高齢患者とは手を握ることで交流を図り、発話の難しい男性患者が涙を流す場面も。コミュニケーションの難しさと重要性を、体験を通して理解した。
帯広大谷高校2年の中島広樹さん(17)は「病院は張り詰めた空気というイメージだったが、看護師の関わりによって明るく温かい雰囲気になっていた。医療職に興味を持った」と話していた。(石川友史)