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小野決めた、応援席歓喜 ホッケー女子五輪決定

五輪最終予選の日本-ドイツ戦の第2ピリオド、貴重な追加点を挙げて抱き合って喜ぶ小野粧子選手(右。新井拓海撮影)

十勝関係者、平昌にも期待
 平昌五輪の全競技を通じた日本勢の出場決定第1号となったアイスホッケー女子のスマイルジャパン。12日に苫小牧市内で行われたドイツとの五輪最終予選最終戦では、フルタイムシステム御影グレッズ(清水)のFW小野粧子選手(35)がゴールを決め、3-1の勝利に貢献し、清水町から応援に駆け付けた大勢の関係者も歓喜に沸いた。同競技で十勝関係選手が五輪本戦に出場したことはなく、小野選手をはじめとした十勝勢の五輪選手誕生に期待が高まっている。(松村智裕、内形勝也、池谷智仁、小寺泰介)

 元日本リーガーで御影グレッズのコーチを務める小野選手の夫・豊さん(42)は現地で応援。「ドイツ戦で結果が出て良かった」と喜ぶ。大会期間中はほとんど連絡を取り合っていなかったが、11日のフランス戦後に「あまりプレーが良くなかったから」と無料通信アプリ「LINE」でアドバイスを送ったという。

試合後、観客席に手を振る近藤真衣選手(左)、小野粧子選手(中央)、武田莉奈選手(右)

 2009年の結婚後、清水町御影に移住。豊さんはスランプ時に助言するなどサポートし、「東京にいた
ときより精神面が強くなり、プレーも向上した」と話す。「今後も本人がやりたいことを手伝うだけ。夢見ている五輪代表をつかんでほしい」とエールを送る。

 小野選手が勤務するそば店「紀山」(清水町御影、芽室の2店舗)の太田博樹代表(48)も会場で勝利の瞬間を見届けた。試合終了後には花束を手渡し、「いい顔だった。有言実行でオリンピックの夢をかなえ、すごい」と喜んだ。

 同店での仕事ぶりは「ホッケー同様、司令塔のような存在で店のチームワークも万全にしてくれる」。今まで以上に柔軟な勤務態勢で、競技に集中できる環境を整える考えだ。

 御影グレッズからは今回、GK近藤真衣選手(24)もメンバー入りし、以前に所属した武田莉奈選手(24)もリザーブとして参加する。テレビで観戦した同チームの細田秀夫監督(60)は、小野選手について、「1、3戦で得点を決めるなど活躍してくれてとてもうれしく思う。スマイルジャパンでは最年長だが、年齢を全く感じさせない活躍ぶりだった」と喜んだ。

 近藤選手については「ここ2~3年、日本代表に入り、めきめき力をつけてきている。今回の経験でさらに自信を深めただろう」と評価。「2人とも気を抜かずに代表の座をしっかりつかんで、平昌五輪に出場してもらいたい」と期待を寄せている。

 NPO法人清水町アイスホッケー協会の水津栄次郎代表理事(66)は「アイスホッケーの町・清水からオリンピック選手が出れば最高の快挙」と期待。「これを機会に地元のアイスホッケーも盛り上がってほしい。清水町で存分に調整できる環境を整えていきたい」と町を挙げての支援体制を約束した。


◆女子アイスホッケーの平昌冬季五輪最終予選について
オリンピック出場を決めたドイツ戦の記事-日本アイスホッケー連盟公式Facebook

ドイツ戦のゲームシート(PDF)-日本アイスホッケー連盟公式ホームページ

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