ワイン町長の墓披露 町営墓地で建立式 故丸谷氏
【池田】十勝ワイン創始者の元池田町長(元参院議員)の故丸谷金保さん(享年94)のお墓の建立式が29日午前11時、土葬されている町清見の町営墓地で執り行われた。
丸谷さんは2014年6月3日に死去。完成した墓石はワインレッドの御影石を使った長方形(縦4メートル、横2メートル)で、西端部の高さ1・8メートルある平板の部分には、十勝ワインが入ったグラスを持つ丸谷さんの笑顔が陶板で付けられている。町長時代から好んでいた「慌てず 焦らず 諦めず」のフレーズ、経歴と共に、「ワイン町長 丸谷金保」と刻まれている。
式では長女の庵原えい子さん(67)、次女の田辺由美さん(65)、三女の内藤保美さん(61)ら親族や、勝井勝丸町長ら親交の深かった関係者ら約80人が参列し献花した。えい子さんは「常識は火葬だが、常識にとらわれたら何もできないというメッセージが土葬に込められている」とあいさつし、アイデア町長とも呼ばれた丸谷さんの遺志をくんだことを話した。
式の後、「丸谷金保記念館」と名付けた町清見の丸谷さんの自宅で、参列者が十勝ワインと食事を取りながら、思い出話をして故人をしのんだ。(関坂典生)