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サケ200匹河川敷に 幕別の千代田新水路

打ち上げられたサケを回収するエコロジーパークの職員ら(7日午前10時15分ごろ、新井拓海撮影)

 【幕別】台風10号による十勝川の増水の影響で、千代田新水路周辺の河川敷に多くのサケが打ち上げられた。台風通過後の1日には200匹以上に上った。関係者は「数自体はもちろん、現象自体が珍しい」と驚いている。

 確認されたのは、魚道観察室(ととろーど)の周辺。管理する十勝エコロジーパーク財団(音更)によると、水が引いてきた1日には、産卵間近の体長60、70センチほどのサケが200匹ほど確認された。ととろーど駐車場を越え、堤防近くまで打ち上げられたものもあった。

 魚は内水面漁業調整規則により回収できずにいたが、同財団は7日午前、同規則に基づき、十勝総合振興局の立ち会いのもと、回収・廃棄作業を行った。カラスやキツネなどに持っていかれたり、腐敗したりしたものもあった。

 同財団の合田隆司専務は「増水で千代田えん堤の水面が(河川敷まで)平らになってしまい、そのまま流されてしまった。増水のすごさが分かる現象だ」と話している。
(佐藤いづみ)

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