十勝の誇りエール熱く 山本選手3大会連続の五輪決定
自転車マウンテンバイク(MTB)男子で3大会連続の五輪出場が決まった山本幸平選手(30)の地元幕別や、出身の帯広農業高校では、家族や関係者が喜びに沸いている。
父の哲也さん(60)=幕別町在住=は「2年前にけがをして大変だったと思うが、耐えて頑張った。皆さまの協力のおかげで出場でき、感謝したい」と話す。リオ五輪には夫婦で応援に行く予定で、母の美智子さん(58)も「息子のおかげで3回もオリンピックに行けるなんてうれしい。自分の納得のいく走りを」とエールを送った。
幕別町は今年度、山本選手監修の「MTBミニコース」(明野ヶ丘公園内)を増設しており、同コースでは初の大会も開かれる。
幕別出身では山本選手に加え、陸上の福島千里選手、7人制ラグビーの桑井亜乃選手の五輪出場が有力で、本番に向け、町民有志による応援する会が立ち上がる予定。町が160万円を補助し、懸垂幕の作製やパブリックビューイングなどを行う。町教委の田村修一教育長は「町民みんなで応援したい」と話す。
母校の帯農高でも、祝福と応援の声が上がっている。同校の二木浩志校長は「世界を舞台に卒業生が活躍するのは誇らしい」と喜び、「同窓会の勝農会と連携し、垂れ幕や看板の作製や、タイミングが合えば壮行会も行うなど学校を挙げて応援したい。年齢的にベテランの域に達し、アジアで1番にもなったので、五輪でも努力の成果を発揮してほしい」と期待している。(眞尾敦、藤島諒司)