篠山紀信展開幕、時代切り取る112点 帯広美術館
日本を代表する写真家篠山紀信氏の作品を集めた「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」(道立帯広美術館、帯広市、帯広市教委、NPO十勝文化会議、同展実行委員会、読売新聞社、美術館連絡協議会、十勝毎日新聞社主催)が16日、道立帯広美術館で開幕した。
2012年の熊本を皮切りに、これまでに延べ60万人を動員している全国巡回展。三島由紀夫、山口百恵、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、池田町出身の吉田美和ら著名人の写真をはじめ、東日本大震災被災者の肖像など、篠山氏がその時代ごとに撮り続けてきた112点が並ぶ。
初日は午前9時、関係者約150人が出席して開会式が行われ、篠山氏が「美術館の空間が持つ力と写真の持つ力がぶつかり合って生まれる力を体験してほしい」とあいさつした。テープカットでは篠山氏と石堂普之同館館長、八鍬祐子市教委教育長、林光繁十勝毎日新聞社会長・主筆(NPO十勝文化会議理事長)、帯広南商業高校写真部長の飯田琴音さん、帯広畜産大写真サークルの三浦華織さん、市内の写真愛好家大井雪絵さんの7人がはさみを入れ、開幕を祝った。
開場とともに来場者が詰め掛け、時代を切り取った篠山氏の代表作に見入った。6月26日まで。午前9時半~午後5時(展示室への入場は午後4時半まで)。月曜日休館。(大木祐介)