図書館喫茶10周年、帯広「栞」あすから感謝フェア
指定障害者福祉サービス事業所(多機能型日中サービス)の帯広ケア・センター(片平修所長、帯広市川西町)が帯広市図書館3階で運営している「喫茶コーナー栞(しおり)」が、3月3日で開店10周年を迎える。同センターの利用者らが業務を担い、来館者の憩いの場として親しまれてきた。節目を記念し、同店は3月1日から13日まで感謝フェアを行う。
同店は2006年の同図書館開館と同時期にオープン。現在は同センターの利用者5人がセンター職員1人と共に交代で業務に当たっている。
昨年9月からは同事業所による自家焙煎のコーヒー(300円)の提供も始め、来館者の好評を得ている。メニューは他にグラタン、トースト(各400円)などもある。
同店は障害者就労訓練の機能も果たしている。障害のある人がここでの業務を通じて社会と関わりを持ち、実際に就職につなげる成果も生んでいる。
同センター職員で、店の立ち上げに関わり、7、8年前から本格的に運営に携わる石原克枝店長は10年を振り返り、「勉強しに来館していた学生が、社会人としてコーヒーを飲みに来る姿を見るようになった」と感慨深げ。「これからもお客さまに気持ち良く利用してもらえる店づくりをしていきたい」と意欲を新たにしている。
感謝フェアでは、期間中に同店を利用した人に、記念品としてゴボウ茶かコーヒーを抽選で贈る。
3月初めには、同事業所が運営する帯広市役所11階の喫茶コーナーと共通で使えるポイントカードのサービスも始める予定。(大木祐介)