石勝線、22日に再開 芽室-トマム4カ月ぶり JR北
始発から、予約15日開始
台風による被害で不通となっているJR石勝線・根室線の芽室-トマム間について、JR北海道は、22日に運行を再開することを決めた。現在は部分運行している特急スーパーおおぞらなど特急と普通列車は、同日始発から再開する。8月下旬の運休開始以来、約4カ月ぶりに十勝・根釧地域と道央を結ぶ鉄路が復活する。
同区間は8月30日の台風10号で、新得町内の下新得川と第1佐幌川、清水町内の清水川の3橋梁(きょうりょう)が流されるなど被害を受けて不通になった。JRは9月以降、流失した橋の復旧や線路敷設などの工事を行い、先週までにほぼ終了。工事が順調に進んだことからクリスマスを含む連休前の再開を目指していた。
運行再開のめどが付いたことで、同社は14日午後の記者会見で正式発表する見通し。
22日は特急スーパーおおぞら、特急スーパーとかちともに始発列車から運転を再開する。
特急券などの発売は15日の営業開始からで、JR帯広駅は午前6時から。他にインターネットなどでも発売を始める。石勝線の運休に伴い、帯広-トマム間で運転しているバスは、21日で終了する予定。
(安田義教)
再開の特急出迎え行事 停車駅で
十勝総合振興局はJR石勝・根室線の再開日に、特急が停車する管内の駅で営業再開記念の観光PRを行う。ご当地キャラクターや横断幕で、管内への入り込み客を歓迎する。
独自の誘客事業で市町村やJRなどと内容を調整中。帯広、新得、十勝清水、芽室、池田の5駅で、特急スーパーおおぞらと特急スーパーとかちの下りの「一番列車」の到着時間に合わせ、「ようこそ、とかちへ!」などと書かれた横断幕の掲示や観光パンフレットの配布、ご当地キャラクターや「とかち青空レディ」の出迎えなどを検討している。
JR札幌駅でも見送りを予定している。
JRの不通で管内では、鉄道を使った周遊客が減っている。
同振興局は19日や1月にもPR活動を行う予定で、「統一した横断幕やのぼり旗で入り込み客を迎えたい」としている。(安田義教)
◆JR石勝線・根室線 トマム-芽室間運行再開について
・JR石勝線・根室線運行再開に関するプレスリリース(PDF)-JR北海道公式ホームページ