女の子の成長願い ひな人形商戦ピーク
帯広市内の大型店などで、ひな人形商戦がピークを迎えている。各店は、子どもや孫と3世代で来店する家族連れなどでにぎわいを見せている。
商戦は年々早まり、藤丸ではクリスマス前の昨年12月17日から売り場を展開。約70種類の人形が並び、衣装やびょうぶなど小物品も別売りで扱っている。
家族構成や住宅環境の変化により、3段飾りや収納飾りが主流で、10万円台から60万円の高級品まで取りそろえる。2体が並ぶ親王飾りも人気で、皇太子と妃殿下の装束を再現した商品も。人形は、ふっくらと丸い古典的な顔立ちから、目鼻立ちが整った現代的なものもある。
売り上げは18日現在で昨年比1・2倍と好調に推移。既に完売品も出てきており、営業第二課の浦島行子係長は「下旬にかけて商品の数も少なくなる。予約だけでも早めに」と呼び掛けている。
イオン帯広店では、人形と小物が全て一式になったケース飾りの売れ行きが好調だ。飾り付けが不要なため、作業にゆっくりと時間が取れない人に好評だという。同店では170種類の人形を展示しているが、在庫がなく、現品販売している商品も出始めているという。
イトーヨーカドー帯広店も、売り場を設けた昨年12月は下見の客が多かったものの、1月に入って販売は急増。1日で6台売れる日もあり、下旬にかけ、週末などは1日10台以上の販売を見込む。購入客には、おむつのプレゼントなど独自の戦略も仕掛ける。
各店とも、ひな祭りの3月3日ごろ前まで販売を続ける。
(安倍諒)
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