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国道38号開通 1カ月半ぶり清水に仮橋

通行再開した国道38号の清見橋。左が仮橋、右がペケレベツ川の増水で流失した橋(14日午前9時15分、清水町清水。金野和彦撮影)

 台風10号の影響で通行止めとなっていた国道38号の清水町南4条-同町羽帯間(5・2キロ)は14日午前9時、1カ月半ぶりに通行を再開した。これに伴い道東自動車道の無料通行措置は十勝清水インターチェンジ(IC)-占冠IC間に短縮された。

 同区間は、大雨で増水した川で小林橋の落橋や清見橋の一部流失が起き、8月30日から通行止めしていた。両橋は下流側に鉄製の仮橋を設けて通行再開させる応急措置を取った。帯広開発建設部は今後、調査や設計作業を進め、元の橋のあった場所に新たな橋を建設する方針。

 通行再開に合わせて、小林橋の帯広側には約20台の車列ができた。室蘭市の無職堤洋一さん(79)は、妻の実家がある帯広からの帰り道に通り、「慣れた道なので開通して良かった」と話していた。同区間は清水、新得と帯広方面をつなぐ幹線で、乗用車やトラックが行き交った。

 道東道音更帯広IC-占冠IC間で無料措置を取っていたネクスコ東日本は同日、再開した区間と並行する音更帯広IC-十勝清水IC間を有料に戻した。

 台風で大きな被害を受けた国道38号は狩勝峠が9月11日に通行を再開しており、全線が通行可能になった。十勝管内に関係する国道の通行止め区間は274号日勝峠(39・5キロ)だけとなるが、再開の見通しは立っていない。(安田義教)

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