リオ五輪3選手 故郷で笑顔 福島、桑井、山本選手
子どもと交流、植樹も
【幕別】町出身でリオデジャネイロ五輪に出場した陸上短距離の福島千里(28)、MTBの山本幸平(31)、女子7人制ラグビーの桑井亜乃(27)の3選手が1日、町に集結して、競技体験や子どもたちと交流している。
午前9時からは、山本選手のマウンテンバイク(MTB)体験教室が同選手監修の町明野ヶ丘公園内MTBコースで開かれた。町内や帯広、音更から5~11歳の14人が集まり、五輪で使用した自転車で登場した山本選手が基本のフォームなどを指導。スピードに乗って起伏のあるコースを走ると、歓声が上がった。
最後は全員で800メートルのコースを走行。山本選手は「自転車が大好きで、子どものころから毎日乗ってうまくなった」と語りかけた。山本選手の出身校札内北小2年の西垣和時(かずと)君(8)は「夢はサッカー選手だけど、MTBもいいな」と笑顔だった。
午後からはスピードスケートの高木菜那選手(24)、美帆選手(22)の姉妹も加わり、町千住のスマイルパークで、町内小・中学生約80人が町出身の「オリンピアン」5選手と触れ合う交流会も開かれた。
イベントに先立って、桑井選手は午前9時、同パークに出場記念の植樹を行い、「木とともに成長し、東京五輪でメダルを目指したい」と決意を述べた。
前日の9月30日には、リオ出場3選手が町役場を表敬訪問した。
飯田晴義町長は「5人そろうのは奇跡。交流に協力していただき、ありがたい」と感謝し、福島選手は「町内から(夏季五輪に)4、5人目の選手も出てくれれば」と話した。
1日午後5時からは町百年記念ホールで5人のトークショーも開かれる。当日入場できる整理券もある。(眞尾敦、松村智裕)