「新スーパーとかち」デビュー中止 車両不具合、初運行見通し立たず
外装デザインを一新し、24日から帯広-札幌間の特急「スーパーとかち」で使用が予定されていたJRの新車両は、車両不具合により、同日の運行が取りやめになった。初運行の見通しは立っていない。車両を一目見ようとJR帯広駅を訪れた鉄道愛好家も、肩を落としていた。
JR北海道は今月から2017年度末までに新車両を含む計55両について、青を基調とした現デザインから順次変更する予定。
新車両は雪をイメージした白地に、ラベンダーなど紫色を横に帯状であしらい、北海道らしさを表現。前面は人や車両から見えやすいように、菜の花畑をイメージする黄色とした。
24日の札幌午前8時1分発、帯広午前10時45分着の「スーパーとかち1号」でお目見えの予定だったが、運転台にある車両ドアが閉まったことを示すランプが点灯しない不具合が発生し、運行を取りやめた。
JR帯広駅では鉄道愛好家の男性がスマートフォンを手に新車両を撮ろうと待ち構えていたが、ホームに入ってきたのは従来の青色の車両。男性は「せっかく来たのに」と残念そうにホームを後にした。
同広報は「車両は運用を変更することはあるが、楽しみにしていた方々には申し訳ございません」としている。(津田恭平)