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国立公園観光の核に、二階氏来勝 広尾道延伸は必要

国立公園の活性化策などについて語る二階氏(14日午前11時半ごろ、十勝川温泉第一ホテルで。金野和彦撮影)

 【音更】自民党の二階俊博総務会長は14日、同党道11区支部が幕別町内で開催する政経セミナー参加のため来勝した。セミナーに先立ち同日午前、音更町内の十勝川温泉第一ホテルで、林光繁十勝毎日新聞社会長・主筆と対談し、国立公園内の観光資源を使った活性化策について前向きな考えを示した。二階氏は「開発や立ち入り制限などは観光や人をお誘いするのにマイナスイメージがある。その発想の転換をしなければいけない」と語った。

 国立公園は現在、法律で開発を規制し、手厚く管理されている。一方、環境省は2007年、国立・国定公園の指定や管理運営に関する提言の中で、より自然の中に入る形態の観光ニーズの高まりを受け、新たな公園利用の在り方を検討する必要性も指摘している。

 全国旅行業協会の会長も務める二階氏は「国立公園は開発や出入りが制限される。マイナスをプラスに変えるべき」と指摘。豊かな自然環境などの魅力を観光資源に活用することには「大いに歓迎し、我々もしっかり後押ししたい。観光に北海道が果たす役割は大きい」と語った。

 また、十勝中部と南部を結ぶ帯広・広尾自動車道の大樹-広尾間の計画に関連して、二階氏は「財政状況は厳しいが、国土の均衡ある発展は日本の国是。北海道の面積、人口、将来の発展の可能性を考えると道路予算を投入すべき」と述べた。

 大筋合意した環太平洋連携協定(TPP)に関しては、自民党としても国内対策に取り組む重要性を強調。「農政への心配が各地にある。解決策を提示、実行できるかどうかは自民にとっても死ぬか生きるか。農家の皆さんへのお願いだけでなく、しっかりやらないといけない」と語った。
(安田義教)

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