工夫凝らしたイカダで川下り 56艇340人参加
十勝の夏の恒例行事「第42回十勝川イカダ下り」(実行委主催)が6日行われた。参加した56チーム約340人は青空の下、工夫を凝らしたイカダに乗艇し、涼を感じながらオールをこいだ。
コースは例年同様、すずらん大橋下流から音更町十勝川温泉の白鳥護岸までの約10キロ。スタート地点の同大橋の河川敷(音更側)には、看板や旗、風船などで装飾したユニークな手作りイカダが集合した。
午前8時半に東日本大震災による被災者の鎮魂と復興の願いを込め、小さな紙風船を固形燃料で飛ばす「天燈(てんと)」揚げ」を実施。色とりどりの天燈約150個が宙を舞った。
午前9時の花火と合図と同時に続々と出航。コース途中の十勝大橋の上では地域住民らが「頑張れー」と声援を送り、参加者は笑顔で応えた。
毎年参加している奉仕団体「帯広ローターアクトクラブ」は戦闘機「零戦」をモチーフとした迫力あるイカダを製作。鈴木彩乃会長は「事故のないよう安全に楽しみたい」と話していた。(高津祐也)