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「古品に命与える」 アート リサイクル中村屋 まちマイ音更編

真空管やリサイクルのテーブルを使って自作したラジオを前に、アンティーク品の魅力や自らのライフスタイルを語る中村さん

つくる生活 自分流
 音更町緑陽台地区の閑静な住宅街の一角に、一見すると民家と間違えそうなアンティーク品リサイクル店「アート リサイクル中村屋」(緑陽台北区8ノ8)がある。代表の中村文雄さん(66)はこの家を自宅兼店舗とし、アンティークラジオの修理なども手掛けるなど、“職住一体”の暮らしを続けている。最近ではリサイクル品などを活用し、外装も含めた真空管ラジオを自作した。中村さんの自宅兼店舗を訪ね、そのライフスタイルに触れた。(井上朋一)

中村文雄さん(66)
 幕別町生まれの中村さんは三条高校を経て短大を卒業後、帯広市の自動車販売会社に勤務。サラリーマン時代からアンティーク品が趣味で、「三度の飯よりも好き」(中村さん)だったため、49歳で脱サラ。末広がりの験担ぎで1998年8月8日8時8分8秒、帯広市南町に「アート リサイクル中村屋」を開いた。

 音更町緑陽台に移ったのは、貸家として所有していた現在の自宅兼店舗が空いたため。商品を置く棚を手作りするなど改装して2008年4月に移転、オープン。現在は最も古いもので1930年代(昭和初期)のアンティークラジオや食器類、レコードなどさまざまな商品約2万点を取りそろえている。アンティークの真空管ラジオを仕入れては修理、復元してネットオークションで販売する。最近では、余った真空管、スピーカーなどの部品とリサイクル品のテーブルを使い、外装も含めて約1カ月半かけてラジオを自作した。

 中村さんは「アンティーク品に触れると心が癒やされ、時代を経過したという思いからいとおしさを感じる」と魅力を語る。今後の暮らしについては「古いモノを大事にし、命を与えて復帰させる喜びは、まさに自分の生きる道。体が動いて元気なうちはコツコツと続けていきたい」と目を輝かせている。
((電話)0155・30・1141)


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