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消費税8%スタート

国民負担8兆増
 消費税率が1日、5%から8%に上がった。増税は17年ぶりで、日常生活に欠かせない商品や電車・タクシーの運賃、電気・ガス・水道など公共料金も値上がりする。国民負担は年間で総額8兆円超、増加する見通し。増税後は個人消費の落ち込みなどが懸念され、デフレ脱却が視野に入ってきた日本経済の足かせになりかねない。

 安倍晋三首相は31日の参院決算委員会で「消費税引き上げが経済に打撃を与えるのは事実だ」と指摘。その上で、5.5兆円の経済対策の早期実行などによって「(消費の)反動減の影響をなるべく緩和しながら、7月から成長軌道に戻れるように全力を尽くしていきたい」と強調した。

 消費税率が5%に引き上げられた1997年には、アジア通貨危機や国内大手金融機関の破綻などが重なり、景気が秋以降、急激に冷え込んだ。この経験を踏まえ、政府は経済対策を盛り込んだ2013年度補正予算と14年度予算の執行前倒しへ数値目標を設定。14年度予算については、公共事業を中心として9月末までに6割以上を実施することで景気を下支えし、成長軌道に戻す方針。

 安倍晋三首相は経済動向などを見極めた上で、消費税率を15年10月に再び引き上げて10%とするか否かを今年12月に判断する。安倍政権の経済運営は今後、「消費税率8%」の影響を緩和、克服することが焦点となる。

 民間シンクタンクの予測(12社平均)によると、14年1〜3月期の実質GDP(国内総生産)は、増税前の駆け込み需要で4.7%増へ押し上げられる。4〜6月期はその反動で3.7%減へと急落。7〜9月期にプラス成長に戻るものの、14年度全体では0.8%成長にとどまる見込みだ。(時事)

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