雪の重みで倉庫倒壊か、女性死亡 幕別
【幕別】17日午後2時40分ごろ、幕別町千住332の倉庫が倒壊し、同町札内北町の農業池野千代子さん(74)が下敷きとなった。帯広市内の病院に運ばれたが、約1時間10分後に死亡が確認された。死因は出血性ショックとみられる。
帯広署などによると、倉庫は夫(74)の所有で、木造一部トタン張りの平屋約80平方メートル。16日午後からの大雪で倉庫が倒壊する危険性があったため、保管していた農作業機械を夫婦で取り出しに来ていた。
夫が倉庫を離れた際に屋根が崩れ落ち、作業中だった千代子さんは下半身ががれきと雪に埋まったという。当時、周囲には50センチほどの雪が積もっていて、帯広署は屋根に積もった雪の重みや強風の影響で倒壊した可能性もあるとみて、原因を調べている。
近所の住民らによると、池野さん夫妻は千住と札内北町に住宅があり、行き来していたという。札内北町の自宅近くに住む60代女性は「こちらの自宅にはあまりいないので個人的な付き合いはないが、テレビで亡くなったことを知りびっくりした。優しそうな雰囲気の女性だった」と話した。夫妻を知る別の60代女性は「笑顔が印象的な優しい方だった」と消え入りそうな声で生前の千代子さんを振り返った。