旬の味覚求め大勢の来場者 広尾毛がにまつり
【広尾】今が旬の広尾産毛ガニを満喫する「第44回広尾毛がにまつり」(町観光協会主催)が8日午前9時から、シーサイドパーク広尾で開かれた。穏やかな気候の下、会場は真っ赤に染まる冬の味覚を買い求める観光客ら1万5000人でごった返した=写真。
町商工会青年部(齊藤一也部長)による直径2メートルの豪快な大釜ゆでなどの毛ガニ実演販売には長蛇の列。一番乗りは午前5時45分ごろから並んでいたという。
M1000円、L1400円、LL1600円など格安だったことから、まとめ買いする人が続出。用意した前浜で水揚げされたばかりの毛ガニ4トンは昼前までに大半が売れた。幕別町在住の長男(58)と初めて足を運んだ後志管内倶知安町の主婦山下キミ子さん(79)は「(真っ赤な毛ガニは)色鮮やかでおいしそう。食べるのが楽しみ」と声を弾ませていた。
5分間で毛ガニを何グラム食べられるかを競う早食い競争も大盛り上がり。町内水産加工会社や友好提携する芽室町、長崎県西海市の出店も盛況だった。(関根弘貴)