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カムイロケット大樹町で実験成功 「道産」実用化にめど

【大樹】道産小型ハイブリッドロケット「CAMUI(カムイ)」6基の打ち上げに21日成功したNPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)の関係者らが実験後、町多目的航空公園内で記者会見を行い、成功の喜びを語った。

カムイは2002年から大樹で9回の打ち上げ実験を実施。昨年12月にはパラシュートが開かずに人のいるテントに落下する失敗もあったが、安全面を見直して強化、今年3月には新基準の下で成功を収めている。
打ち上げ実施責任者の1人、カムイスペースワークス(赤平市)の植松努社長は「カムイは教育分野でも貢献できる。北海道でも宇宙開発に携われることを子供たちが感じ、興味を持ってもらえれば理科離れも少しは減るのでは」と話した。
同じく同責任者の永田晴紀北大大学院教授は「目的とした技術要素のすべてを確認できた。今後の活動を期待できる内容だった」と喜び、伊藤献一HASTIC理事長は「ロケットの実用化にめどが立った。技術進歩とともに、大樹町の温かい支援と理解のおかげ。今後も大樹を拠点に実験を展開していきたい」と感謝の言葉を述べた。(北雅貴)

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