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液体・気体水素でジェットエンジン JAXA 燃焼実験始まる

【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)による、液体水素と気体水素を燃料とした「小型予冷ターボジェットエンジン」の燃焼実験が3日午後、町多目的航空公園内の大樹航空宇宙実験場で始まった。同実験が大樹で行われるのは初めて。初日はエンジンなどが予定通り稼働したことを確認した。
JAXAは日米間を約2時間で飛行するジェット機開発を目的に、2004年から同機に搭載する推力100キロ級の同エンジンの研究を始めた。これまでに秋田県能代市の実験場で、エンジン単体の燃焼試験に成功。今回は全長4メートル、重さ約400キロの小型無人実験機に取り付け、正常に作動するか確認する。
この日は、同実験機を横向きに固定した専用台車を格納庫から屋外へ。予定していた午前中の実験は天候不良で取りやめとなったが、午後に再開され、同4時半ごろ、実験担当のJAXA主任研究員田口秀之さんの指令の下、「コアエンジン」と呼ばれる燃焼機器に気体水素を供給、約30秒間、燃焼させた。
大気球指令管制棟4階の観測データ処理室で、エンジンの回転数や圧力、温度、騒音などのデータを収集。田口さんは「初日としてはまずまずの成果」と話した。
実験は14日まで。期間中は液体水素を用いて燃焼機器のアフターバーナーを稼働させる実験も実施され、10日ごろからは大気球実験の放球装置に機体をつり下げて行う。来年度は大気球につるした同実験機を上空で切り離し、マッハ2まで加速させる試験を行う予定。(北雅貴)

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