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大樹・多目的航空公園 小型無人飛行機の実験4年目に 画像伝送に手応え

【大樹】小型無人飛行機の画像伝送飛行実験がこのほど、町多目的航空公園などで行われた。独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と海上技術安全研究所(NMRI)、宇宙技術開発(東京、松尾泰社長)の共同研究で、海上での救護や監視活動が目的。今年で4年目となる実験では、救命いかだと大型クラゲを模したものを浜大樹沿岸の海上に浮遊させ、同機に取り付けたカメラで上空からの画像を地上局に伝送した。(北雅貴)

今回の実験は、地上局の新しい受信アンテナや、機体に搭載された送信アンテナの評価などの確認が主体。JAXAの穂積弘毅主任研究員、NMRIの桐谷伸夫工学博士、宇宙技術開発・宇宙システム技術部の岡田真典マネジャーらが来町し、実験に臨んだ。
NMRIは救護を目的に、救命いかだの屋根と同じ素材のオレンジ色の布を海に浮かべた。また、宇宙技術開発は大型クラゲが原因の漁業被害を防ぐため、広範囲で効率的な無人機を使って関係者に情報提供するサービスを目指しており、クラゲに模した4種類の大きさの、丸形でピンク色に塗ったベニヤ板を海上に用意した。
JAXAが研究開発した全長約2メートルの機体は、乗用車の屋根に載せられて滑走路上を加速し、切り離された。上空に飛び立った機体は自律飛行し、高度250メートルまで上昇。滑走路から約2キロ先の海上に浮かんだ目標物を、下向きに設置したカメラで発見し、画像を伝送する実験を2回行った。
NMRIの桐谷工学博士は「画像の映り具合や色の識別などの基礎データの詳細は東京で解析する。目視では、満足のいく結果が得られたと手応えをつかんでいる」と話していた。

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