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小型無人機が撮影 海上救護に威力 JAXAとNMRIが伝送実験 大樹

【大樹】小型無人飛行機の映像伝送飛行実験が17日まで、町多目的航空公園で行われた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と海上技術安全研究所(NMRI)の共同研究で、海上での救護や警備を目的とした監視活動を目指す。両研究機関による実験は今年で3年目。同機に取り付けたカメラで上空からの画像をリアルタイムで地上局に伝送する実験を繰り返した。(松村智裕)

さまざまな分野での活用が期待できる同機本体はJAXA、同機に搭載する超小型軽量画像計測・処理システムはNMRIが研究開発し、機体は船舶から発進させることを想定している。
今回は地上の受信装置の機能を向上させ、機体には撮影データの記憶装置を新設。JAXAの穂積弘毅主任研究員、NMRIの桐谷伸夫工学博士ら延べ9人の実験隊が17日までの5日間、町に滞在した。
機体はこれまで同様、全長1・85メートル、全幅3・32メートル。ラジコンで遠隔操作する。飛行実験初日となった15日は、車の屋根に機体を載せ、加速して離陸。「ブーン」とプロペラ音を響かせながら高度200メートルまで上昇し、時速約120キロで30分ほど飛行。下向きに設置したカメラで約1・5キロ離れた海岸沿いなどの動画を地上で受信した。
NMRIの丹羽康之主任研究員は「昨年に比べ、画像の感度は良好。今後は機上での画像処理や画像伝送範囲をさらに広げた機体の開発を目指したい」と話していた。

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