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全道高体連 バドミントン 帯大谷念願の北大会男子初V

 全道高体連大会は15、16日に各地で競技を行い、バドミントン団体戦の北北海道男子決勝で帯大谷が強豪・旭川実を撃破して初優勝、インターハイ出場を決めた。剣道団体戦は帯南商女子が決勝トーナメント準々決勝で勝利、準決勝で敗れたが堂々の全道3位。卓球団体戦女子で帯柏葉が8強入りした。バレーボールは十勝の男女3チームが決勝トーナメントに進み、帯南商女子は1回戦で函館大妻を2−0で下して2回戦に進んだ。(大野篤志、岡部彰広、宮木宗久)

(15、16日・苫小牧市総合体育館、苫小牧南高体育館)
 15日は男女の団体戦を行った。14校が出場の北北海道男子の決勝は、帯大谷が中鉢隼人ら2年生の大活躍で優勝候補の第1シード・旭川実を3−1で撃破。十勝勢としては1985年の帯柏葉以来20年ぶり、同校としては創部以来初優勝の快挙を成し遂げた。16日午前の南北海道覇者の札幌第一との南北決戦は惜しくも敗れたが、8月に千葉県で開かれるインターハイに北北海道代表として出場する。札幌第一は23連覇。12校が出場の北北海道女子は、帯大谷が準決勝で旭川実に2−3で敗れ、インターハイ出場を逃した。南北海道の札幌静修は、小久保陽香(芽室中出)がダブルスに出場して優勝に貢献。インターハイ切符を手にした。

楽しくできた
北北海道女子団体準々決勝で敗退の帯南商・久保萌美主将(3年)の話

 支部予選はみんなけがをしていた中で代表となり、結束が固まっていた。(強敵の)旭川北都商とどれだけできるかという気持ちで戦った。ミスは多かったが楽しくできた。

来年はもっと上を
北北海道男子団体の準決勝で敗退した帯農・大村竜二主将(3年)の話

 ベスト4は最低限で、インターハイ出場を目指していたが残念。メンバーの半分が2年生なので、来年はもっと上を目指してほしい。次は個人戦ダブルスで頑張りたい。

1年生ペア伸び伸び善戦
 ○…北北海道女子団体は、帯大谷が準決勝で層の厚い旭川実に善戦及ばず2−3で惜敗した。しかし、この中で「負けたけど1年生ペアが伸び伸びと頑張っていた」と高橋沙世主将(3年)は、高橋まみ・高橋佳未組の善戦を評価した。

 2人は親せきではなく、帯四中でも別の選手とダブルスのペアを組んでいたという。中学での最高成績は十勝のベスト8。今大会の北北海道個人戦複の第1シードでもある旭川実の河端茉美・福田千枝組(3年)を相手に、第2ゲームで一時は7−1とリード。結局力負けしたが「相手の応援に負けないよう、声をたくさん出して戦えた。自信がついた」と2人。「サーブレシーブのミスをなくしたい」(佳未)、「攻める力を付けたい」(まみ)と反省も生かして来年以降につなげるつもりだ。

猛練習実る 帯大谷男子
 帯大谷が旭川実との死闘を制し、悲願の北北海道初制覇を果たすとともに16年間続いていた旭川勢の連勝を止めた。

 旭川実は道中体連覇者の佐々泰知ら、道内トップレベルで活躍してきた2年生のみのチーム。対する帯大谷は、管内中学生のトップだった中鉢隼人ら有力2年生を擁する。北海道のタレントに十勝のタレントががっぷり4つに組んだ。

 まさに気迫がつないだ勝利だった。先に3つのコートで同時に複2試合、単1試合を行い、中鉢・清水誠也(2年)が競り合いを制しただけでなく、奥田拓也(2年)が全国大会出場経験を持つ格上の田垣貴也(2年)に逆転勝利を飾ったのが大きかった。1勝の積み重ねの団体戦では、このような勝利が大きな意味を持つ。

 「この1週間の自主練習を頑張って、ネット前のヘアピン、そしてスマッシュ力が急激に伸びた」と相澤俊彰監督が話すように、奥田は重要なトップシングルに抜てきされ、期待に応えた。「僕が勝てば全国が近くなると思った」(奥田)と、冷静につないで相手のミスを誘うなど見事な粘りを披露した。

 あと1つ勝てば優勝だ。奥田の勝利は残る2人の2年生の気持ちを大きく後押しした。同時スタートの残りの単は午後8時を過ぎ、最終ゲームまでもつれた。普段は気持ちを外に出さない吉田照明(2年)がガッツポーズを繰り出しながら谷藤敬典(2年)をリード。その姿に勇気づけられた中鉢は「おれはエースとして勝ちを託されたんだ」とコート奥深くに得意のスマッシュを打ち込むなど、過去に一度も勝ったことがない佐々から連続ポイントを奪い、押し切った。

 勝利の瞬間、「やったー」と3度も大きく跳びはねて喜ぶ中鉢に、次々と駆け寄る選手たち。胴上げされて感無量の相澤監督は「少年団から競技をしている選手ばかりの旭川実に比べ、うちの選手は中学校から始めたのが半分。だから今年の冬の土・日曜日から一日練習を取り入れてきたが、みんな頑張った」と猛練習が優勝に結びついたことを強調。そして「インターハイはただ行くだけではだめ。来年につながるものにしたい」と、この勝利を新たな伝統をつくる第一歩にするつもりだ。

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野口紗V 荒川健闘準優勝 インターハイレスリング

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