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「十勝ワイン」半世紀を祝う 池田

式典で「個性豊かなワインを造りたい」と決意を述べる勝井町長(19日午前11時5分、山下僚撮影)

 【池田】国内初の自治体ワインとして製造を始めた「十勝ワイン」の半世紀を祝う「十勝ワイン50周年記念式典」(池田町主催)が、19日午前11時から田園ホールで開かれ、さらに100年に向けた事業の発展に期待を込めた。

 ワイン事業に関わった町ブドウ・ブドウ酒研究所の元職員や町ブドウ生産組合、業界関係者など約240人が出席した。

 勝井勝丸町長は式辞で50年を振り返り、「喜びとともに困難にも直面し、慌てず、焦らず、諦めずの精神で乗り切ってきた」と述べ、「十勝ワインの名の通り、十勝の気候風土を生かした個性豊かなワイン造りを心掛けたい」と強調した。

 功労者表彰では、十勝ワインの生みの親、丸谷金保さん(元町長)、事業をけん引した大石和也さん(元町長、故人)の妻節子さん、醸造の永久免許取得を支援した元十勝池田税務署課長の坂上彰さん(札幌市在住)の3人に特別表彰が贈られ、労苦をたたえた。

 受賞者を代表して丸谷さんは事業を始めた当初の苦労などを振り返り、「50年はあっという間だったが、頑張った仲間が先に逝き、長くもあった」と感無量で語った。さらに、今後50年で町内に山ブドウの森を造成するよう提案し、会場から盛大な拍手が送られた。

 引き続き開かれた同会場で開かれた祝宴では、十勝ワインのビンテージワインや池田の食材を使った料理が振る舞われ、参加者は、豊かな酸味を持ったワインの味わいに半世紀の時間の蓄積を感じ取った。(平野明)

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