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国道241号改修で安全性が向上 帯開建が報告

ゼブラゾーン設置によって2列並走が見られなくなった国道241号(1日午前11時25分ごろ、音更町木野大通東7。折原徹也撮影)

 【音更】帯広開発建設部は、十勝大橋から音更町木野市街地を抜ける国道241号の1車線化を含む車線改修の検証結果をまとめた。改修によって車の2列並走が大幅に減るなど安全性が向上した一方、改修直後に一部区間で車の無理な車線変更や新たな渋滞の発生が確認された。ただ、新たな通行方法に慣れていない利用者の混乱が渋滞の一因とみられ、帯開建は引き続き適切な走行方法の周知を図ることにしている。

 2月27日に音更町役場で開かれた第5回地域懇談会(座長・高橋清北見工大教授)で示した。検証は、1車線化や交差点の道路表示改修を行った区間で交通量や通行車両の走行方法などを調べ、改修前(昨年7月)と改修後(同年11月)のデータを比較した。

 このうち、2列並走の常態化を抑制するための1車線化に関する調査では、通行車両のうち2列並走する車の割合が各調査地点で軒並み減少。木野大通5-6の帯広方向の車線では、改修前は通行車両の94%が並走していたが、改修後は5%に。中央線にゼブラゾーンを設けた区間は、改修直後には並走が全く見られなかった。

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 一方、無理な割り込みを誘発しやすいとの指摘があり、道路標示を大幅変更した十勝大橋-木野大通2では、車線変更する車の割合が改修前の平日が4%、休日5%。これに対し、改修1週間後は順に18%、29%と増加。改修1カ月後にはいずれも10%に下がったが、帯開建は「改修によって走行方法が変わり、利用者に混乱が生じた」とみる。

 改修に伴う交通混雑の影響もこれと同様で、区間全体では改修前後で渋滞程度に大差はなかったが、改修後の休日の混雑時間帯(午後2時台)は、新通20-十勝大橋の約4・8キロ(帯広方向)の所要時間が12・8分と、改修前(9・4分)よりも約3分間伸びた。

 改修効果を探る利用者アンケートでも、安全性の確保について「大変良くなった」「良くなった」の肯定的回答が41%に上り、「大変悪くなった」「悪くなった」は19%。一方、交通の混雑状況に対しては「大変良くなった」「良くなった」が15%、「大変悪くなった」「悪くなった」が32%と、安全性確保とは逆転した結果になった。

 改修後の走行方法が利用者に浸透し切っていないののが交通混雑の一因とみられ、帯開建は「引き続き適切な走行方法を浸透させるとともに、交通混雑の調査を続けて対策を考えていく」としている。(杉原尚勝)

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  • 国道241号改修で安全性が向上 帯開建が報告  写真1

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