鹿追ジオパーク再認定へ、4年ぶり現地調査 町内で理解深める企画も
【鹿追】鹿追町のとかち鹿追ジオパークで15~17の3日間、4年に1度のジオパーク再認定審査の現地調査が行われた。日本ジオパーク委員会の審査員2人が町を訪れ、現地を巡って風穴の状態などを確認。町内のカフェと学校では、ジオパークの貴重な自然を町民向けに伝える展示が行われている。(吉原慧、正保縁通信員)
審査員と町長ら活動語り交流
再認定審査の現地調査は、行政や教育関係者へのヒアリング、主要なポイントの実地調査を行った。
日本ジオパーク委員会が認定するジオパークは全国に48カ所ある。認定エリアの自然の保全や教育、観光を守るため、地域の活動を持続・発展できているか4年ごとの審査が義務付けられている。
審査は町が提出する過去4年間の活動報告書を基に、地質などの専門家が審査員として現地を訪問して実施。16日には町内のレストラン「カントリーパパ」で、喜井知己町長らジオパーク関係者と審査員の交流会も開かれた。約20人が参加してよりよい活動を目指して語り合った。
「れんがの家Cafe」で催し
町内の「れんがの家Cafe」(鹿追北3線8)では、「とかち鹿追ジオパーク展」が開かれている。関連書籍などが並ぶほか、ジオパークをイメージしたメニューが提供されている。25日まで。
関連書籍のほか、ジオパークで見つかった「北海道石」を見られる。メニューは、町内有志によるお菓子研究所とのコラボで登場。ナキウサギのクッキーを添えた抹茶アフォガードや、ジオパークをテーマにした3種類のマフィンを日替わりで提供している。
マフィンは「苔の森とナキウサギ」「冬の然別湖とミヤベイワナ」「黒ボク土とトラクター」の3種類で、鹿追の自然や産業をイメージして考案した。お菓子研究所の三反崎里香さんは「オリジナルのクッキー型を作り、ナキウサギやミヤベイワナ、トラクターを表現した。今だけの特別メニューを味わってほしい」と話している。
午前11時~午後4時。日・月・火曜定休。
小学校入り口に絵本や図鑑展示
鹿追町図書館は鹿追小学校(山口直哉校長)のエントランスを会場に、ジオパークの魅力を絵本で伝える「ジオ絵本カーニバル」を開いている。24日まで。
絵本や図鑑で、地質や文化などジオパークの特色を知ってもらおうと企画した。とかち鹿追ジオパークとNPO法人絵本カーニバル(東京)が協力した。
170冊が「山・火山」「しばれ」「先住民」などのジャンルごとに、表紙を見せる展示方法で並ぶ。児童たちは気になる表紙の絵本を手に取っていた。同図書館は「火山もしばれもアイヌ文化も、ジオパークを構成する要素。絵本を通じて、地域の営みに親しんでほしい」と期待している。










