鼻噴霧タイプのインフル予防接種、対応医療機関拡大 音更町内4カ所に
【音更】2歳以上19歳未満を対象にした鼻腔(びくう)内に噴霧して接種するタイプのインフルエンザ生ワクチン「フルミスト」の予防接種が、今秋から音更町内の小児科以外の3医療機関でも接種できるようになった。町内ではこれまで豊川小児科内科医院のみだった。注射型に比べ痛みや接種回数の負担が小さくなる。
(内形勝也)
親子「怖がらずできる」
新たに鼻噴霧の予防接種をできるようになったのは、帯広徳洲会病院(竹之内豪院長)、とかち泌尿器科(武居史泰院長)、北とかちみんなのクリニック(久滝俊博院長)の3医療機関。
国内では昨シーズンからフルミストのインフルエンザ予防接種が始まり、管内でも各医療機関で徐々に広がっている。
フルミストは注射の痛みを感じることなく、両鼻腔内にそれぞれ一度噴霧するだけ。1回で1シーズン(半年から1年)効果が持続するとされる。注射型は、12歳以下は1シーズン2回接種が推奨されているため、フルミストなら通院の負担も小さい。
北とかちみんなのクリニックでは4日、同クリニックの看護師高橋真由美さん(50)の長女風花さん(9)=音更駒場小4年=と、長男柊太さん(7)=同2年=がフルミストの予防接種を受けた。
接種を終えたきょうだいは「痛くなかったし、怖くなかった」と話した。母親の高橋さんは「インフルエンザ脳症が怖いので子どもたちには予防接種を受けてもらっているが、フルミストだと子どもたちも怖がらずに接種できるので安心」と話していた。
同クリニックでは、1日からフルミストのインフルエンザ予防接種を予約制(1回7500円)で行っている。久滝院長(55)は「すでに15人ほどの予約が入っている」と話している。予約は同クリニックのホームページか電話(0155・66・8336)で。
町はフルミストのワクチン接種1人につき1500円を補助している。