カナダ先住民族がアイヌと交流
カナダの先住民族ヘイルツック族の一団15人が14日、市内のとかちプラザで開催されたアイヌ文化交流会で民族舞踊を披露した。
文化交流会の開催セレモニーのあいさつで笹村昭義実行委員長(帯広アイヌ協会会長)は「去年、ポトラッチという先住民族の伝統儀式に招待されカナダに行ってきた。われわれアイヌと仲間の民族」と紹介した。15人は舞台に上がり、伝統楽器のリズムと歌声に合わせてクマの踊りなどを披露。セレモニーの最後に、アイヌ古式舞踊ポロリムセ(輪踊り)を帯広カムイトウウポポ保存会と共演した。
来勝は5回目で、今回は5日から16日まで滞在。笹村実行委員長の案内でばんえい競馬なども楽しんだ。同民族のチーフのケリー・ブラウンさん(67)は「アイヌの家族と再会できてうれしい。先住民族同士の自覚を強められたと思う。自分たちにとって大切なものを共有していくことを次世代にバトンタッチできれば。5年後には息子が代表として帯広に戻ってくる予定」と話した。(高井翔太)
カナダ先住民族がアイヌと交流