帯広市図書館で香害パネル展 29日まで
「香害」の当事者らでつくる市民団体「CSコミュニティ十勝・帯広」(田頭照美代表)による啓発パネル展が、帯広市図書館1階エントランスホール・展示コーナーで開かれている。29日まで。
香害は香り付きの日用品に含まれる化学物質成分が原因で体調不良が誘発される。同団体は、香害への理解を広めるため昨年2月に発足。管内各地で周知活動に取り組んでいる。
パネル展では、柔軟剤などに含まれる香りの成分(マイクロカプセル)が頭痛などの健康障害を誘発することや、環境汚染にもつながっていると紹介。スーパーやドラッグストアなどで購入できる無香料の製品を選ぶなど、香害を意識して生活するポイントも合わせて伝えている。
同団体は「香害に対する世の中の理解はまだ薄く、心ない言葉を掛けられたりして孤立してしまう人も多い。パネル展をきっかけに、より多くの人に理解してもらい、当事者には『話せる居場所があること』を知ってもらいたい」としている。(児玉未知佳)
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