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食育絵本を発刊 士幌えんどう畜産の遠藤さん 生成AIで製作

絵本2冊を発刊した遠藤さん(左)。右は長男の郷ちゃん

 【士幌】士幌町の素牛(もとうし)農場「えんどう畜産」(遠藤良平代表)で働く遠藤恭子さん(40)は、生成AI(人工知能)を活用し、食育につながる絵本2冊を発刊した。いずれも肉牛をテーマにしたもので、遠藤さんは「読んだ人が生きることについて考える、ちょっとしたきっかけになればうれしい」と話している。(山田夏航)

 同農場は生後8カ月までの子牛を育てて売る素牛農家で、交雑種(FI)と和牛を計約1000頭育成している。けがをするなどして販売ルートから外れた子牛を殺処分せずに自ら肥育、「愛され和牛」としてその肉を売ることもある。その中で消費者に命の大切さを伝えたいと考え、ユーチューブに生育現場や牛の生涯を撮影した動画をアップするなどし、食育にも取り組んでいる。

 以前から「動画の次は、より子どもたちにも伝わりやすい絵本を」と考えていた遠藤さん。都内の書店「天狼院書房」が開催する、生成AIを用いた絵本製作講座で3カ月間学び、発刊までこぎ着けた。

 遠藤さん目線の「それでも私は君を食べたい」と、肉牛目線の「え!!たべちゃうの?」の2冊を発刊。遠藤さんは「食事はただ食べて終わりではなく、別の命を引き受けて自分の命とするのだから、その分力強く生きてほしい」とのメッセージを込めたという。

 いずれもA5判で550円(税込み)。都内の「天狼院カフェSHIBUYA」で9月まで扱っており、天狼院書房のホームページからも購入可能(別途配送料500円)。今月末からは愛され和牛の肉と一緒に、道の駅ピア21しほろで販売する予定。


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