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「十勝山麓チーズ」ブランド化へ 新得、清水の4工房が協議会設立

発足した十勝山麓チーズ協議会の役員。前列中央が宮嶋顧問、後列右から寺尾会長、監査の村上悦啓さん(あすなろファーミング社長)、役員の村上隆司さん(共働学舎新得農場理事)

 【新得・清水】十勝管内の大雪山系、日高山脈に隣接する町村のチーズ工房でつくる「十勝山麓チーズ協議会」(寺尾智也会長)が24日、発足した。設立時会員には新得、清水の3チーズ工房の代表者ら4人が参加。十勝山麓地域(新得、清水、鹿追ほか)の生産者らが連携し、地域の特色を生かした新たなチーズブランドの立ち上げや販路拡大に取り組む。

 協議会は共働学舎新得農場、広内エゾリスの谷チーズ社、北広牧場=以上新得=、あすなろファーミング(清水)の4工房で構成。2023年から、日本チーズ協会に所属する3工房を中心に同協会事業の一環で設立前準備会を開催、地域チーズ協議会の設立に向けた取り組みを進めてきた。

 設立総会は24日、共働学舎新得農場で開かれ、チーズ工房の代表ら4人が25年度の事業計画を含む5議案を承認。役員選出では、会長にエゾリスの谷チーズ社の寺尾社長、顧問に共働学舎新得農場の宮嶋望代表がそれぞれ就任した。

 協議会は今後、独立行政法人農畜産業振興機構の国産チーズ競争力強化対策事業を活用し、地域放牧チーズブランド「十勝山麓チーズ」の製造試作に取り組む。この日は共通のブランドコンセプトについても意見を交わし、原料は放牧酪農乳に限定、種類はハードタイプのチーズで北海道らしいミルク感を特徴とすることなど方向性を確認した。

 協議会の設立に当たり、宮嶋顧問は「個人から地域の産業として持続していくために連携が必要。十勝山麓地域で、他がまねできない味のチーズが作れるということを示していきたい」と強調。寺尾会長は「人、物、環境がそろっているのは十勝だけ。工房同士の連携でチーズの価値を高めていきたい」と話した。(小野寺俊之介)

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  • 十勝山麓チーズ協議会の設立に際し、ブランドコンセプトについて意見を交わした。左から寺尾会長、宮嶋顧問

    十勝山麓チーズ協議会の設立に際し、ブランドコンセプトについて意見を交わした。左から寺尾会長、宮嶋顧問

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