五日市さん、民謡全国大会優勝 3度目の挑戦で
「小樽後志民謡連合会創立110周年記念・第20回北海浜節全国大会」(9月29日・小樽市)で、帯広市の五日市詩葉さん(15)=帯広南町中3年=が幼少年二部(小学校5年~中学3年生)で優勝した。「(3位だった)昨年の悔しさをバネに練習を重ね、自信を持って歌えた。波や海らしさを表現することもできた。うれしい」と喜んでいる。(菊地青葉)
実行委員会(宮下航英会長)主催。全国から105人が出場し、一般、熟年、幼少年一、同二の4部に分かれて頂点を競った。同二部には10人が参加した。
五日市さんは、この大会に過去2回出場。初出場の2019年に同一部で3位、コロナ禍の中止を経て再開された昨年に同二部で3位を獲得している。今年、優勝したいと臨んだ3度目の挑戦で頂点に立った。
「北海浜節」は小樽発祥の民謡で、五日市さんの思い入れのある曲でもある。小学4年の時に、母や指導者の石黒みゆきさんから「曲が合っている」と言われ、歌い始めた。
その年に出場したこの大会で、太鼓伴奏で同行した故大竹口美樹さんの支えもあって3位を獲得。五日市さんは「心強かった。母や石黒先生もだが、大竹口さんがいてくれたから取れた3位だった」と振り返る。「今回優勝できて、天国にいる大竹口さんに良い報告ができる」と目を細めた。
五日市さんは今年、全道民謡決勝大会・少年少女の部、北海盆唄全国大会・同部でも優勝するなど活躍。今後は「今回優勝して、この曲にまた自信を持てた。これから大人と一緒の部になるが、自分らしさを忘れず、この曲を楽しく歌っていきたい」と前を見据えている。