サヤインゲンの収穫スタート 芽室
【芽室】道内で6割超のシェアを誇るサヤインゲンの産地・十勝では、今年の収穫作業が始まっている。芽室町では25日に試験稼働、26日から収穫が本格的に始まった。作業は10日間ほど続き、順調に進めば8月5日までに終わる予定という。
芽室は管内でもトップクラスの生産量を誇り、今年は94戸、95ヘクタール(JAめむろ取り扱い面積)で作付けた。
25日午前7時からは、町北伏古の敬松穣治さん(60)の畑で収穫機の試験稼働が行われ、約1ヘクタールの畑に育ったサヤインゲンを次々と刈り取っていた。敬松さんは「昨年よりは発芽が良かったので期待したい」と話していた。
刈り取ったサヤインゲンは、トラックでJAめむろの子会社の農産物処理加工施設に運び込み、急速冷凍させ、外食用を中心に全国に出荷される。同JAブランド冷凍食品「十勝めむろ いんげん」としてスーパーにも並ぶ。
加工施設を訪れた同JAの廣江英幸組合長は「高温で花が落ちてしまうこともあった」と影響を懸念しつつ、「仕上がり(質)は良い。おいしいインゲンを味わってほしい」と話した。(近藤周)