お礼封筒に園児の絵 ふるさと納税の使い道「子どものため」希望増え 池田
【池田】池田町は、ふるさと納税の寄付者に送る寄付金受領証明書の封筒に、町内の池田カトリック幼稚園(中島清子園長)の園児が描いた絵を採用する。他の自治体と差別化し、ふるさと納税事業の活性化につなげたい考えだ。新しい封筒は7月から使用される。
ふるさと納税事業を担当する町地域振興課プロジェクトマネジャーの松野康次さんが発案、幼稚園側も快諾した。近年、寄付者が選べる寄付の使い道で「子どもの育成および教育、夢づくりなどに関する事業」を選ぶ人が増えていることから思い付いた。
原画として縦約1メートル、横1・5メートルの絵が完成した。教諭が描いた池田町のシンボルであるワイン城やブドウを背景に、全園児14人がクレヨンで自分の顔のほか、キリンやゾウ、テントウムシなどを思い思いに表現した絵を貼り付けた。
5月31日に幼稚園で役場への絵の贈呈が行われた。椙木(すぎき)海翔ちゃん(6)は「アザラシを描いた。のりで貼るのが大変だった」と振り返った。町地域振興課は「色使いも明るく、池田らしい絵を描いてもらった。寄付者が手にして『何だろう』と見てもらえると思う」と喜んだ。
町のふるさと納税は昨年度、過去最高の6万6639件に上り、寄付額も初めて9億円を超えた。(澤村真理子)