今年もやります！ソフトクリームラリー 第２０回の節目で特別企画も
参加店でソフトクリームを楽しむラリー参加者（２０１９年６月撮影）
酪農王国・十勝のソフトクリームを食べ歩くイベント「ソフトクリームラリー２０２４」（十勝毎日新聞社主催）が６月１日～８月３１日、管内９２店舗で行われる。第２０回の節目となる今年は、オリジナルグッズの期間限定販売や参加店舗を巡るバスツアーといった特別企画も。管内外のソフトクリーム愛好者らを引きつける同ラリーは、例年以上の盛り上がりを見せそうだ。（杉原尚勝）
６月１日～８月３１日 過去最多９２店舗参加
アイスマン福留さん迎えバスツアーも
同ラリーは期間中に参加店舗でソフトクリームを食べるとスタンプ１個がもらえ、集めたスタンプの数に応じて景品が当たる抽選に応募できる。０３年に２０店舗の参加でスタートし、年々規模を拡大。昨年は８５店舗、約１万人がラリーを楽しみ、景品抽選に１１６５通、うち全店制覇賞に７８通の応募があった。これまでのラリー参加者数は延べ１１万人、推定２２万個のソフトクリームが消費された計算。
第２０回記念で限定販売されるステッカーとアクリルキーホルダー、ランチトートバッグ
今年は、昨年より７店舗増えて過去最多に。昨年に続き、ＨＢＣ北海道放送が運営するウェブマガジン「Ｓｉｔａｋｋｅ」主催の「北海道ソフトクリームラリー２０２４」とも連動する。
特別企画の目玉に、アイスクリーム評論家として知られるアイスマン福留さんを迎えたバスツアーを開催（７月２８日午前９時～午後５時予定、参加費１５００円、先着２０人）。申し込み方法や実施内容は十勝毎日新聞社が発行するフリーマガジン「Ｃｈａｉ７月号」（６月２５日発行）で発表する。
ステッカー（１８０円）やアクリルキーホルダー（３８５円）、ランチトートバッグ（５５０円）といったオリジナルグッズも用意し、期間中に北海道ホテルや十勝トテッポ工房、参加２９店舗で販売する。
全店制覇者には例年、名前入りの全店制覇証明カードが贈られるが、今年は限定デザインのオリジナルステッカーも漏れなくプレゼント。うち抽選で１人に「世界に一１つだけの限定デザイングッズ」を贈る。
同ラリー事務局の十勝毎日新聞社営業局Ｃｈａｉ編集室では「今年は内容も盛りだくさん。十勝のおいしいソフトクリームを楽しんで」と大勢の参加を呼び掛けている。
「Ｃｈａｉでじ」の専用ページに詳細
開催概要の詳細は「Ｃｈａｉでじ」専用ページ、問い合わせはＣｈａｉ編集室（０１５５・２３・２３２３）へ。
皆勤賞３店紹介
第１回から欠かさず参加している“皆勤賞”の３店舗に、自慢のソフトクリームや今年の意気込みなどを聞いた。
看板商品の牧場のミルクソフトを持つ村上佳奈取締役
さっぱりした後味が特徴
あすなろファーミング
「２０年前に好奇心で参加して、気付いたら皆勤賞。毎年、顔なじみのお客さんに再会するのが楽しみ」。村上佳奈取締役（４０）は今年も張り切っている。
看板メニューは「牧場のミルクソフト」（３００円）。サラっとした舌触りにさっぱりとした後味が特徴だ。トッピングソースは、自家製のキャラメルとハスカップの自家製ソースがおすすめ。ソフトクリームの半面にかけるのが店のこだわりで、「ミルクソフト本来の味とソースの味を２回味わえる」という。
この時期、店から放牧牛の姿も望める。敷地内には子ども向けの遊具もあり、「清水は旅の通過点になることが多い。ぜひ休憩に立ち寄って」と呼び掛ける。（織戸駿哉）
▽住所＝清水町清水第４線６５
▽電話＝０１５６・６２・２２７７
▽営業時間＝午前８時半～午後５時半
▽定休日＝不定休
５５年変わらない味を届ける店主の高橋さん（左）
５５年前から変わらぬ製法
高橋まんじゅう屋
「子どもがおいしいと食べている様子を見ると、やっぱりうれしい」。３代目店主の高橋道明さん（６０）は笑顔で話す。
今年で創業７０年の老舗。ソフトクリーム（２００円）は、地元で言わずと知れた看板商品だ。粉乳と砂糖を調合し、原料から手作りする製法は５５年前から変わらない。発売当初から添加物はほとんど使用せず、「一切、手を抜かないのが創業者である祖父母からの考え方」。
滑らかな舌触りとすっきりとした味わいを求め、毎年多くのお客さんが訪れる。夏場は１日に平均３００～４００個程売れるという。「創立７０周年でソフトクリームラリーが２０周年。自分が今年６０歳」と縁を感じている。（廣田佳那）
▽住所＝帯広市東１南５ノ１９
▽電話＝０１５５・２３・１４２１
▽営業時間＝午前９時～午後６時
▽定休日＝第２・３火曜日、水曜日
今年もやります！ソフトクリームラリー 高橋まんじゅう屋
ウエモンズハートのソフトクリーム
健康な牛からやさしい味
ウエモンズハート
化学系添加物を使わないソフトクリーム（４３０円）は、さっぱり感とコクが両立する。店頭に並ぶ１８種類のジェラートと組み合わせて味の変化も楽しめる。
ＮＨＫ連続テレビ小説「なつぞら」で酪農指導を務めた広瀬文彦代表（７２）が運営する牧場で、健康にこだわって育てられた牛。健康であればやさしい味になるといい、日々「会話」するように牛を隅々まで観察し、繊細に体調管理する。
広瀬代表は、全２０回のラリーを「新しいお客さんにウエモンズハートの名前を知っていただいた」と振り返る。「安全と安心にこだわったソフトクリーム。おいしさを味わいながら十勝の農業に目を向けてもらえたら」と期待を込める。（菊地正人）
▽住所＝帯広市西２３南６ノ１３
▽電話＝０１５５・３３・６０６４
▽営業時間＝４～１０月は午前１０時～午後６時
▽定休日＝４～１０月は無休
今年もやります！ソフトクリームラリー ウエモンズハート
