ペットと一緒に移住体験 清水町が専用住宅改修 5月から利用始まる
【清水】清水町は、ペットと一緒に快適に過ごせる移住体験住宅(町南4西3)をオープンする。元教員住宅を改修した平屋の一戸建てで、玄関にはペット用の広い足洗い場、リビングにはキャットウオークを新設。以前から要望のあったペット同伴での移住体験を提供し、移住を現実的に考えてもらう狙いだ。(小野寺俊之介)
改修した住宅は木造平屋、床面積は約75平方メートルで、間取りは3LDKとなっている。昨年8月にプロポーザル(企画提案型)方式で事業者を選定し、町内の建設会社が内外装を全面的に改修した。総工費は約550万円。
改修のコンセプトは「ペットと快適に生活できる住宅」。床材は滑りにくく、消臭性能に優れたクッションフロアを採用し、クロスも撥水(はっすい)性が高く、ひっかき傷に強い素材に張り替えた。
和室2室は共に洋室に改修し、1室はリビングとの壁を取り払ってワーキングスペースに。一家だんらんの場としてリビングには大きなテーブルを備え、調度品は家具大手「ニトリ」の製品でそろえた。
利用料は1カ月10万円、1泊2日1万2000円。2泊3日から宿泊可能で、住宅を拠点に町内の雰囲気をじっくりと確かめられるよう、最長で1カ月間利用できる。利用は民泊仲介サイトAirbnb(エアビーアンドビー)のホームページから申し込む。
体験住宅の利用開始は18日で、すでに9月までは予約で埋まっている。町商工観光課は「ペットと一緒はもちろん、子育て世代も快適に過ごせる住宅になっている。移住につながるきっかけとなれば」と話している。