帯広の奥村さん、十勝川で珍しい水鳥ハイイロヒレアシシギを撮影
帯広市内の十勝川で9日、市内在住の奥村彰教さん(56)が珍しい水鳥の一種「ハイイロヒレアシシギ」の撮影に成功した。
ハイイロヒレアシシギはチドリの仲間で体長20センチ程度。北極圏で繁殖し、アフリカや南米沖の海上で越冬する。国内では渡り鳥として飛来する。
動物の撮影が趣味の奥村さんは9日夕、帯広川と札内川の合流点に近い十勝川の河原に行った際、川で泳ぐシギの仲間を撮影。鳥類図鑑で調べたところ、ハイイロヒレアシシギと確認したという。奥村さんは「赤い体色と黒い頭が印象的だった」と振り返った。
日本野鳥の会十勝支部の室瀬秋宏支部長(65)によると、ハイイロヒレアシシギは海上にいることが多いために、内陸部で見つかることは珍しく、十勝では1985年5月に池田町で見つかった記録があるという。
今回撮影された個体はオスとみられ、繁殖地のロシア方面に北上する途中で十勝川に立ち寄ったようだという。(藤家秀一)