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道民の警察職員表彰に帯広署の大久保警部補 連続車上荒らし犯検挙などに尽力

表彰を受け「これからも市民のために」と抱負を語る大久保警部補

 治安維持のために特に尽力した道警職員10人に贈られる「道民の警察職員表彰」に、帯広署刑事3課の大久保淳司警部補(38)が今年度、十勝管内5署で唯一選ばれた。2018年ごろから同署管内で連続発生していた車上荒らし事件の犯人逮捕に寄与したことなどが高く評価され、「これからも市民のために犯罪者逮捕へ尽力する」と決意を新たにしている。

 道警察官友の会連合会が毎年表彰している。大久保警部補は1986年、音更町生まれ。「人と関わる仕事がしたい」と、2012年4月に道警入り。釧路署や十勝機動警察隊などで勤務してきた。昨年4月に帯広署刑事3課の配属となり、幕別町や本別町などで18年ごろから50件ほど連続発生していた、同一犯による車上荒らし事件で捜査指揮を執った。

 「市街地から少し外れた地域での犯行が多かったため、防犯カメラ映像など証拠となるものが少なく、犯人の特定に苦労した」と大久保警部補。それでも「これ以上、車上荒らしの被害者を増やしたくない」との一心で部下と団結して捜査に当たった。その結果、犯行に関わった帯広市内の夫婦らを特定し、昨年10月までに計4人を逮捕、事件を解決した。

 昨年2月に発生した、帯広市内の高校生らが闇バイトを通じて盗品の高級腕時計を売却した事件の捜査にも携わり、犯人らの逮捕に貢献。これらが「道民の安全と平穏の確保に努めた」などと評価され初めて表彰を受けた。表彰式は2月13日に札幌市内で開かれた。

 上司の林素木(そぼく)刑事3課長(44)は「いつも正義感を持って、真面目に業務をしてくれている。今後も地域のために頑張ってもらいたい」とさらなる期待を寄せる。

 「これまでの事件で犯人を逮捕してこられたのは、支えてくれた同僚たちのおかげ」と謙そんする大久保警部補。周囲への感謝を忘れず、これからも職務に当たる。(山田夏航)

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