外国人観光客向けて 飲酒運転根絶チラシ作製、市内飲食店に配布
帯広署(工藤博光署長)は、飲酒運転根絶のため、外国人向けの注意喚起文とチラシを作製した。新型コロナウイルスの5類移行を受け、外国人観光客が増加することも想定し、飲食店などに掲示してもらう。チラシは、帯広観光社交組合(森田かおる組合長)を通して、各飲食店に配布しているほか、同署でも受け取ることができる。
日本と外国では飲酒運転に関するルールが異なる。注意喚起文には、「日本では飲酒運転をしたり、飲酒運転の車に同乗したりすると厳しく処罰される。お酒を提供した店主も厳しく処罰される」などと、英語で記した。
さらに、日本のルールを視覚的に伝えるように工夫。同署のマスコットキャラクター「チャーミーくん」が訴える漫画風にした。同署交通1課の阪口学爾巡査部長と金子雅希巡査部長がデザインを、角田晴紀巡査長が翻訳を担当した。
26日には同署交通1課員が、帯広市内の「居酒屋とっくり」(西1南10、丹野利明店長)と「ゴールウェイ」(西2南10、大屋竜人店長)を訪れ、チラシを配布した。「ゴールウェイ」の従業員、鈴木諒哉さん(29)は「外国人の来店客は増えている。仕事で来ている男性が多い。漫画風でかわいくて分かりやすい」と話し、さっそく階段の近くに掲示した。
堺玄州交通1課長は「少しなら飲んで運転してもいい国もあるという。日本はダメと分かってもらえたら」と話していた。同署によると、道内で過去1年間、外国籍ドライバーによる飲酒運転の人身事故は1件あるという。(北村里沙)