幕別小・中の「義務教育学校」化、26年4月にも移行 管内3校目
【幕別】幕別小・中学校を統合して「義務教育学校」とする考えを示している幕別町教委は24日、教育委員会議を開き、移行方針や2026年4月の開校を目指すスケジュールなどを決めた。移行後の校舎は幕別中学校の校舎を活用する。12月に開かれる町議会定例会に義務教育学校設置に係る条例改正案を提出する。
町教委は、小中一貫教育を行っている幕別小・中学校の「まくべつ学園」について、管内3校目になる「義務教育学校」へ移行する考え。耐震性などを考慮して校舎は幕別中学校の活用を想定している。この日の会議で方針案が可決された。
今後は、移行に向けた条例案を町議会に提出し、可決されれば、学校名や教育課程区分、指導形態などを協議する「準備協議会」を今年度中に設置する。来年度以降に幕別中学校の増築や改修工事を行う予定。
同会議に先立ち町役場では、飯田晴義町長や菅野勇次教育長、教育委員4人らが出席した町教育総合会議が開かれた。町教委の方針案や、9月26日に開催した地域説明会の結果などが報告された。
委員からは「(義務教育学校移行は)中1ギャップの解消にもつながると予想され、児童生徒の健全育成が期待される。準備を進めてほしい」など賛成意見が出された。飯田町長は「スタート前ではあるが保護者の皆さんもそれぞれ不安材料を持っている。開校までに作成する要綱に不安解消ができる全てを盛り込んで、スムーズな門出を期待したい」と話した。
(松崎篤嗣)