ガソリン価格下落続く 管内9月は値下げ12回
政府が石油元売り会社へ支給する補助金を再拡充した9月7日以降、十勝管内のガソリンスタンド(GS)の価格競争が激化している。9月は1カ月間で12回の値下げがあり、セルフ式レギュラーガソリン価格は1リットル当たり19円安くなった。この間、補助金による仕入れ値の値下がりは12円90銭で、各社は我慢比べに陥っている。
GSの店頭価格を調査する資源エネルギー庁の石油製品小売市況調査によると、全国のレギュラーガソリン価格は179円30銭(10月2日現在)で、前週より1円20銭安く、4週連続の値下がりだった。北海道は172円50銭(同)で全国最安値。政府が掲げる「10月中に175円程度」の目標を下回った。
帯広市内では10月に入っても値下げは続き、4日にセルフ式が1円値下げし160円、フルサービスは8円値下げし169円となった。どちらも、北海道の調査価格を大きく下回る。業界関係者は「特に旭川や釧路で競争が激しく、帯広も価格が引きずられているのでは」とみている。(吉原慧)