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エゾモモンガすくすく 道内連携で3匹仲間入り おびひろ動物園

おびひろ動物園に仲間入りし、巣箱から身を乗り出すエゾモモンガ

 おびひろ動物園(稲葉利行園長)に、道内で保護されたエゾモモンガの雄1匹と雌2匹の計3匹が仲間入りした。道内の動物園や水族館が協力する「北海道産いきもの保全プロジェクト」を利用して導入した。同園では昨年7月に雌の個体が死んで以来の展示で、15日から一般公開している。(北村里沙)

 同園によると、3匹はいずれも1歳未満とみられる。雄はオホーツク管内で保護され、同園に連絡が来た。園内の動物病院で1カ月間、ミルクを浸したパンなどを与えてきた。雌の姉妹2匹は道内の野生動物保護施設に持ち込まれた。2カ月近く保護された後、同園飼育展示係の中山大志さん(31)が訪問して引き取った。

 同プロジェクトは、北海道に生息する野生生物の保全に関わる課題共有と解決を目的に、昨年4月始動。同園はエゾモモンガの飼育希望を出していて、保護情報が入った旭山動物園(旭川)から連絡があった。

 3匹は元気いっぱいで、縄張り行動が起きないように5日、同時に「どんぐりの家」内のエゾモモンガ飼育部屋に移された。雄には「モモンガ」から取って「もっちゃん」、雌の姉妹にはそれぞれ、空中を風に乗って飛び回る姿を現した「こま」(姉)、「ふう」(妹)と名付けた。10日間様子を見て一般公開した。

 同園では繁殖の計画があり、3匹は一つの木箱に入るなど仲が良い様子だという。リンゴやバナナ、サツマイモを細かく切ったものや、ヒマワリの種を食べている。

 飼育展示係の佐藤実希子さん(32)は「約1年ぶりにエゾモモンガが来てくれた。かわいい姿を見に来てほしい」と来園を呼び掛けている。

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