小中学生が一流の技術学ぶ 名波浩さんサッカー講習会 足寄
【足寄】サッカー元日本代表で主力として活躍し、現日本代表コーチの名波浩さん(50)を招いたサッカー講習会(足寄町、足寄町教委主催、足寄町学習塾共催)が28日、足寄町総合体育館で開かれた。足寄、本別、陸別の小中学生55人が、基本技術を学んだ。
足寄町では毎年、「スポーツ体験教室」として一流アスリートを招待して開催している。今回は名波さんのほか、元日本代表の岡野雅行さん(51)と平野孝さん(49)も“先生”役に。ボールコントロール、ドリブル、シュートの3班に分かれて実施した。
ボールコントロールでは、名波さんがリフティングなどを指導。「ボールは高く上げず腰ぐらいから下が良い」「つま先ではなく、靴ひもを結んでいる辺りの足の甲を使って」などと助言。子どもたちは名波さんの実演に感心しつつ、楽しそうに練習に取り組んでいた。
岡野さんはシュート、平野さんはドリブルを担当した。最後はミニゲームを行った。足寄中・陸別中合同チームの新津翔心(しょうご)主将(足寄中2年)は「周囲を見ながらプレーする大切さを学んだ。きょうの経験を日頃の練習に生かし、来年の夏の全十勝中体連でベスト4を目指したい」と目を輝かせた。
この日は「熱中症警戒アラート」の発令を受け、会場を屋外のときわサッカーグラウンドから町総合体育館に変更。2台のポータブルエアコンで冷風を送り、大型扇風機を数台稼働させるなどの対策を取った。
講習会の後には、町民センターで「夢をつかむ」と題して名波さんが講演。約150人が耳を傾けた。(北雅貴)