マンドリルがおびひろ動物園に仲間入り 雌雄の展示に
おびひろ動物園(稲葉利行園長)に、マンドリルの「サンフジ」(雄、9歳)が仲間入りした。12日から一般公開が始まり、生き生きとした姿を見せている。
サンフジは日本モンキーセンター(愛知県犬山市)から譲り受けた。現在おびひろ動物園で飼育されている「サラサ」(雌、15歳)とは母親が同じきょうだいで、2022年3月に雄の「キーボー」が死んで以来の、雄雌2頭での展示となる。
同園では、「キーボー」が死んでから新しい雄の受け入れを検討。しかし、22年秋の初めごろからサラサの発情は止まっている様子で、積極的な繁殖は難しいと考えていた。そんな中、日本全体でマンドリルの繁殖の調整をする関係で、日本モンキーセンターからサンフジを譲り渡したいとの打診があり、飼育を決めたという。
担当の橋本早苗主任によると、サンフジは愛知県からの長距離移動にも動じたそぶりを見せず「びっくりするくらい落ち着いている」という。一方サラサは、興味を持って近づくサンフジにまだ距離をとっているという。
12日、サンフジは観覧通路から見える室内の獣舎で、時折サラサがいる屋外の獣舎との間のおりに近づきながら元気に動き回った。おりごしで顔を合わせながら、同居への準備を進めていくという。
橋本さんは「おしりが紫がかり、鼻が赤くほおが青で、黄色いおひげの『ザ・マンドリル』なサンフジの姿をぜひ見に来て」と話している。(北村里沙)