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柏葉高生が難関大に合格、最多167人 国公立医学科にも7人

難関大に合格した卒業生。前列左が久保田さん、前列左から3人目が仲野さん

 帯広柏葉高校(須藤克志校長)からこの春、例年にない多くの生徒が難関大学の現役合格を果たした。東京大学や京都大学をはじめとした国公立大学へ167人が進学。国公立大学医学科には7人が合格した。(高井翔太)

「一つ一つ理解を」 東大・仲野さん
 同校進路指導部の関根裕彦部長によると、国公立大167人の合格は10年ほど前に3年生が7クラスになって以来最多。合格者が後輩に受験対策をアドバイスする柏葉塾などの取り組みが結果に表れている。

 23日に行われた柏葉塾では、今年の難関大合格者が後輩たちにそれぞれの体験を語った。

 東大理科1類に合格した仲野永真さん(18)は高校1年時から同大を目指していた。宇宙探査について学ぶ予定。後輩へは「勉強時間やページ数にとらわれず、一つ一つ理解することを目的にして」と助言する。

 京大法学部に進学する久保田晴菜さん(18)は「先生や友達にいい結果を伝えることができ、感謝の気持ちがあふれ出ている」と笑顔。剣道部に所属し、帰宅後は疲れた中でも机に向かい続けた。「多少成績が悪くてもぎりぎりまで志望校は下げずに頑張ってほしい」とエールを送った。

長田さん(右から2人目)、山本さん(同5人目)ら国公立大医学科に合格した生徒

医学科も7人 見学が「やる気」に
 同校では柏葉塾の取り組みに加え、医療の道を志す生徒に向けて、病院見学や医療従事者らの講話などを月1回ほど行っている。医師への意欲を高めるための取り組みが、合格者数の増加につながっている。

 旭川医大に合格した山本涼乃心さん(18)は病院体験で医療を間近に目にし、気持ちが高まった。医師を目指すきっかけは、2回の脚の手術で担当医が親身に治療してくれたから。「私も治療をしてあげられる整形医になりたい」と抱負を語った。

 札幌医大に合格した長田沙友理さん(18)も、大学教授の講話でモチベーションが高まったという。毎日10時間の勉強を続け、「頑張りが報われてうれしい」と喜ぶ。「多くの人が健康になり、平和に暮らせるように」と理想の社会に向け歩み出す。

 この日の柏葉塾には他に、森田快斗さん(東大)、森健祥さん(東京工業大)、嶋山航星さん、菅原生瞳さん、中井優人さん、坂本龍皇さん(以上、東北大)、牧野仙太郎さん、酒井奏さん、藤井佑真さん、吉田響さん(以上、大阪大)、恩田旭さん(九州大)が参加。国公立大医学科に合格した福本育茉さん(徳島大)、古田順也さん(旭川医大)、日崎雄介さん、内藤滉太さん、北守瑞希さん(以上、札幌医大)もそれぞれの経験や抱負を語った。

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