GLAY、帯広で「声出し解禁」 1500人歓声で全国ツアースタート
函館市出身の人気ロックバンド「GLAY」の全国ツアー初日が2日夜、帯広市民文化ホールで開かれた。国が1月27日に新型コロナウイルスに対するイベント開催の新方針を示し、この日はファンにとって待望の「声出し解禁日」に。さらに帯広公演は2014年12月以来とあって、会場を埋めた約1500人がマスク越しながら熱のこもった歓声を送った。
6月までに32公演を行う全国ツアー「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023-The Ghost of GLAY-」の幕開けを飾る公演。声出しの規定は「マスク着用の上、会話程度の声量での歌唱や一時的な歓声は認める」とした。
メンバーがステージに現れ、ボーカルのTERUさんが「いくぞ、帯広!」「8年3カ月ぶり!」と叫ぶと総立ちのファンが両手を掲げて歓声を上げた。2月15日にリリースした「THE GHOST」「限界突破」に加え、「SOUL LOVE」「Winter,again」などの人気曲を含めた計21曲を披露。TERUさんが会場にマイクを向けて歌唱を促す場面もあった。
TERUさんらメンバーは「3年ぶりにみんなの声が聞けてすごくうれしい」「最高の初日」と笑顔。次の公演に向けて、最後に「行ってきます!」と叫ぶと、会場は「行ってらっしゃい!」と応えていた。
ファン歴25年の辻尾理恵子さん(65)は娘の奈々さん(36)、友人の大濱麻友子さん(47)と神奈川県から初めて帯広へ。「コロナ禍のライブでは拍手しかできなかったので、声が出せることは本当に最高」と喜んでいた。(松村智裕)