「まさか」と生徒驚く 松山千春さんが熱唱、母校足寄高の卒業生祝う
【足寄】足寄高校(渋谷圭校長、生徒169人)で1日に行われた卒業式に、足寄町出身で同校OBの歌手、松山千春さんがサプライズゲストとして登場。さまざまな思いを胸に巣立つ51人の卒業生を前に「大空と大地の中で」を歌い、「コロナ禍での生活でいろいろな思いもあったと思うが、足寄高校で3年間学べたことを誇りに思って」と呼び掛けた。
3年A組担任の長谷川いずみ教諭の熱い思いが実った。3年生は入学式も行われず、カナダ派遣事業など学校行事も大きく制限された3年間だった。卒業の思い出にと、長谷川教諭が松山さん側にビデオメッセージなどを依頼したところ、来校することとなった。
同校の卒業式では例年、式歌で同曲を歌い、声を出せないこの数年も聴いてきた。この日は式歌直前に松山さんが入場すると、卒業生や保護者らから驚きの声が上がった。松山さんは「みんなには時間がある。持てる能力を全開にして頑張って、夢をかなえてほしい」と話した後、熱唱した。卒業生を代表して答辞を担当した梅津千聖さんは「全く知らなかったので、まさかと驚いた。本当にうれしくて感動した」と喜んでいた。(北雅貴)