広尾海上保安署が「118番の日」に合わせPR活動
海上における事件事故の緊急通報用電話番号「118番」の重要性を知ってもらおうと、広尾海上保安署は14、15の両日、帯広市内のイトーヨーカドー1階の食品売り場前でPR活動を実施した。
1月18日の「118番の日」に合わせた活動で、同署の職員3人と海上保安庁マスコットキャラクター「うみまる」が参加した。職員らは買い物客に声を掛け、118番の運用意義や正しい通報方法を説明したり、VR(仮想現実)映像を用いて海上での救助や船舶の出航を疑似体験してもらうなど、活動を展開した。
海上保安庁の集計によると2021年の1年間で全国から寄せられた118番通報は42万6133件。このうち約99%が間違い電話やいたずら電話。同署の志田隆幸次長は「十勝の内陸に住む人は知らない人も多い。海での事件事故は118番へ」と呼び掛けた。
また近年、サップやミニボートなど川や湖で楽しめるアクティビティーを海上で行い、救助要請につながるケースが道内でも確認されている。志田次長は海での軽率な行動に警鐘を鳴らし、海上に出る際はGPSの携帯を勧める。万一の救助要請では「どういう状況で、どこにいるのかを正確に伝えて」としている。(近藤周)