「40歳の新人」ばんえい騎手 14戦目の初勝利
ばんえい十勝(帯広市主催)の小野木隆幸騎手(40)=大友栄人厩舎(きゅうしゃ)所属=が、デビュー14戦目となる7日の第3レースで初勝利を飾った。
小野木騎手は帯広市出身。陸上自衛隊やサラリーマンなどを経て、2017年に厩務(きゅうむ)員に転身。ばんえい競馬史上、最高齢となる39歳11カ月で騎手試験に合格し、22年12月10日にデビューした。
初勝利を飾ったレースでは、5番人気のイワキテンリュウ号に騎乗。第2障害を4番手で下った後に、末脚を一気に引き出す好判断を見せた。ゴール前残り30メートルで後続を突き放し、そのまま押し切った。
小野木騎手は「勝てて良かった。同期の今井(千尋)騎手、中村(太陽)騎手が勝っているので、早く1勝したいと思っていた」とし、「『(10キロのばんえい重量の)減量があるため、もっと前で勝負を』という先輩騎手のアドバイスを意識していた。もっと視野を広く持てるように頑張り、勝負を楽しめるようになっていければ」と気持ちを新たにした。(松岡秀宜)