市民が「通報者」 壊れた道路をスマホで撮影 帯広市が来春導入へ
帯広市は16日の市議会建設委員会で、道路の損傷状況などを市民がスマートフォンで撮影し、市に連絡する道路損傷通報システムを導入する考えを示した。不具合箇所の早期発見や緊急対応の必要性の判断に役立てる。導入時期は来春以降となる見通し。(津田恭平)
大竹口武光氏(公明)への答弁。市では現状、市職員による直営でのパトロールで道路状況の確認を行っている。市民からも道路の穴やひび割れ、街路樹、雨水などに関する通報が電話やメールで年間約1000件寄せられている。通報を受けた場合、現地を確認して緊急性が高ければ修繕するなどの対応をしている。
市民が写真送信
新たに導入する通報システムは、市の公式LINE(ライン)アカウントに通報用の入り口を設け、市のホームページから写真を送付してもらう。位置情報は取得できないため、住所は通報者が手入力する。
将来的には位置情報が取得でき、通報の集計作業なども自動的に行えるシステムの導入も視野に入れており、他都市が導入したシステムの状況や市が導入する場合の条件、費用などについて庁内で協議している。今後、市が導入に向けた機能面での条件を整理した上で、システム会社への聞き取りを進め、関係部署と調整する考え。
システム導入の効果について、市道路維持課は「市民がスマートフォンなどで、いつでも簡単に写真での通報が可能となる」としている。
ラインを活用した道路損傷通報システムは、芽室町や士幌町などでも導入されている。